ビジネスカジュアルメンズの基本とカッコいい着こなし例&選び方解説

ビジネスカジュアルメンズアイキャッチ

「会社に行く時には何を着ようかな」と迷う男性は多いのではないでしょうか。

さらに、ビジネスカジュアルを導入している会社であれば、服装の自由度が高く、選ぶことのできる服の種類が多いので、なおさら何を着ていったらいいか迷ってしまうことが多いはずです。

そんな難しく感じる、ビジネスカジュアルには実はポイントがあります。

私は、男性専門パーソナルスタイリストサービスを提供する会社の代表をしており、弊社は今まで10,000人以上のお客さまにご利用を頂いております。また、前職は伊勢丹メンズ館でバイヤーをしており、ビジネスカジュアルに取り入れるアイテムの買い付けもしておりました。

弊社でもビジネスカジュアルの相談はとても多く頂きます。例えば、「ジャケットは何色がいいのか」「チノパンはどんな物がいいか」など、質問は多岐に渡ります。

ビジネスカジュアルは、選ぶ服の種類がスーツよりも多いので、うまくコーディネートが出来れば、他の人と差別化ができ、おしゃれな印象を作ることができます。

ぜひ、この記事でお伝えするポイントをおさえて、ビジネスシーンで会う人達からの印象を上げていきましょう。

目次

1.ビジネスカジュアルとは?

ビジネスカジュアルとは、スーツではなく、ビジネスシーンで着る、崩しすぎていないカジュアルスタイルのことです。

例えば、ネイビージャケットに白シャツ、濃いグレーのスラックスを合わせるのもビジネスカジュアルと言われます。

ジャケットスラックスのビジネスカジュアル
ビジネスカジュアルには明確な定義がないので、各企業ごとにどこまでいいのかが社内で決められていることがほとんどです。

ビジネスカジュアルを導入している企業では、多くの場合は、ジャケットとシャツは着用しなければいけないということが多いです。

ビジネスカジュアルとは?について改めて確認しておきたいという方は、以下もぜひ参考にしてみてください。
ビジネスカジュアルとは?の基本を写真で解説。注意点も押さえよう!

ビジネスカジュアルを考える時のポイントはスーツスタイルからどれくらいカジュアルになっているかを確認することです。その時にはかっちり度がどれ位なのかを考えると分かりやすいと思います。

例えば、スーツスタイルがかっちり度100だとすると、ジャケット、シャツ、スラックススタイルはスーツよりもカジュアルになっているので、かっちり度70と捉えるなどです。

スーツと違う服やアイテムを使う場合は、かっちり度が下がっていきます。

ビジネスカジュアルでよく使われるコーディネートをかっちり度別に紹介をしていきます。

1-1 スーツスタイルは「かっちり度100」

ビジネスシーンの基本となる、スーツスタイルはかっちり度100です。

スーツスタイル

1-2 ジャケット、シャツ、ネクタイ、スラックスコーディネートは「かっちり度80」

上下が同じ生地で出来ているスーツではなく、ジャケットとは素材と色が違うスラックスとネクタイを合わせたコーディネートです。

スーツよりもかっちり度は下がるので、かっちり度は80位だと考えましょう。

1-3 ジャケット、シャツ、スラックスコーディネートは「かっちり度70」

こちらも上下が同じ生地で出来ているスーツではなく、ジャケットとは素材と色が違うウールのスラックスを合わせたコーディネートです。

このコーディネートの時には、ネクタイをしないことも多いです。かっちり度は70位と考えましょう。

ジャケットスラックスのビジネスカジュアル

1-4 ジャケット、シャツ、チノパンコーディネートは「かっちり度50」

ジャケットとシャツに綿素材のチノパンを合わせたコーディネートです。カジュアルスタイルでも使うチノパンを取り入れることによって、一気にかっちり度が下がります。

ビジネスカジュアルでの許容される境界線の多くはこのジャケットとシャツにチノパンを合わせたコーディネートになります。

ジャケット白シャツチノパンスタイル
ここで紹介したスーツ以外の3つのコーディネートが、ビジネスカジュアルの基本スタイルとなります。

他のアイテムを取り入れた着まわしなどは後で紹介しますが、まずはこの3つのコーディネートとかっちり度を覚えておいて下さい。

2.まずは自社と取引先のドレスコードを確認しよう

ビジネスカジュアルは服装の自由度が高いので、色々な服を組み合わせてコーディネートすることが出来ます。
そのため、上手くいけば、差別化がしやすいので、他の人よりも印象をよくできます。しかし、選べる服の種類も多いのでビジネスカジュアルではスーツスタイルよりも気をつけるポイントが多くなります。

また、ビジネスカジュアルでは、定義が曖昧なので、どこまでカジュアルにしていいかを見極めることが大切です。

その時には、下記の2つがポイントになります。

・自社のドレスコード(服装規定)
・お取引先のドレスコード(服装規定)

まずは、自分の会社のドレスコードです。

例えばチノパンを履くのはいいのか、ダメなのか等です。この自社のドレスコードについては、文書になっている場合もありますが、明文化されていないことも多いです。

転職や新卒で、ビジネスカジュアルを導入している会社に最初に出勤する前には、会社の総務部や人事部など、労務関係の仕事をしている部署に、他の社員がどのような服装で出社しているか等を確認することがおすすめです。

また、人事異動などで、ビジネスカジュアルを導入している部署に移る場合などは、事前に異動先の部署に確認をしましょう。

もう1つのポイントは、お取引先のドレスコードです。

特に自社商品を購入していたり、サービスを提供している等、自社のお客さまの場合には失礼のないように細心の注意を払いましょう。その際には、お取引先のコーディネートのかっちり度以上にしておくと間違いはありません。

そのため、初めて訪問をする時にはスーツスタイルが間違いありません。そして最初の訪問の際に、相手先のコーディネートのかっちり度を確認して下さい。

仕事上で、服装が失礼にあたるのは、相手先よりもかっちり度が低い場合です。つまり、相手先よりもカジュアルになってしまうと、相手が違和感を覚えることが多くなります。

3.ビジネスカジュアル メンズの季節別コーディネート事例

最近はクールビズやウォームビズなどを導入している企業も増えたので、夏だけはビジネスカジュアルを導入するなど、季節によって会社に行く時の服装がかわるという男性も多いのではないでしょうか。

日本の四季は寒暖差が大きいので、各季節ごとにコーディネートがかわってきます。ここでは、その季節ごとのビジネスカジュアルのコーディネート事例を説明します。

各月ごとの気温の変動などはこちらの記事に詳しく書いてあるので、参考にして下さい。
今日は何着る?服装は気温で決まる!快適な服装選びの基準をマスター

まずは、2章で述べたように、自社や取引先のドレスコードを確認し、かっちり度がどの程度かを判断しましょう。

それから、以下でご紹介する季節ごとのコーディネート事例でも、ご自身に該当するかっちり度の事例を参考にしてみてください。

3-1 春(3月から5月)のビジネスカジュアルのコーディネート事例

春は人事異動がある会社が多く、スーツの部署からビジネスカジュアルの部署へ異動する男性も多いのではないでしょうか。

春はまだ朝晩が肌寒く感じることがあるので、3月から4月中旬までは寒さも考えた服装にしましょう。

<かっちり度70>

ジャケットスラックスにライトグレーセーターの着こなし
ネイビーのジャケット、白シャツ、チャコールグレーのスラックスに春らしい明るいライトグレーのVネックセーターを取り入れたコーディネートです。ウールのスラックスを合わせているので、かっちり度は上がります。

<かっちり度50>

ライトグレージャケットとラベンダーストライプシャツ、ベージュチノパンの着こなし
ライトグレーのジャケット、春らしいラベンダーのストライプシャツ、明るいベージュのチノパンを合わせたコーディネートです。

チノパンを合わせているので、かっちり度は下がり、柔らかい印象になります。また、春らしいラベンダーのストライプシャツを合わせているので、女性からも印象がいいいです。

春のビジネスカジュアルについて、豊富なコーディネート事例が載っている以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
デキる男の春のビジネスカジュアル3つのポイントとコーディネート例

3-2 夏(6月から8月)のビジネスカジュアルのコーディネート事例

夏はクールビズを導入している企業が増えているので、いつもはスーツだけれど、夏だけはビジネスカジュアルで通勤するという男性も多いです。

夏のビジネスカジュアルのコーディネートのポイントはポロシャツを着てもいいかどうかです。

ポロシャツはシャツと違い、スーツスタイルでは絶対に使わないカジュアルな服なので、くずし過ぎないことが大切です。

ポロシャツの着こなしについてはこちらの記事を参考にしてみて下さい。
【ポロシャツメンズ着こなし徹底解説!】女性にモテる秘策大公開!

<かっちり度50>

カーキの綿ジャケットを使った着こなし
カーキの綿ジャケット、ラベンダーのストライプシャツ、チノパンを合わせたコーディネートです。
綿ジャケットは柔らかい印象になり、夏や春には使いやすい素材です。

<かっちり度40>

ストライプシャツとチノパンの着こなし
水色のストライプシャツにベージュのチノパンを合わせたコーディネートです。夏場はジャケットを着ていかない場合も増えてきますが、ビジネスシーンではくずしすぎないようにしましょう。

<かっちり度30>

ポロシャツとチノパンの着こなし
グレー無地のポロシャツ、ベージュのチノパンを合わせたコーディネートです。

ビジネスシーンで使うポロシャツは、グレーやネイビーなどの無地で落ち着いた色を選びましょう。大き目のロゴが入ったものや派手な色・柄はビジネスシーンでは不向きです。

<かっちり度30>

ライトグレーポロシャツとチャコールグレーチノパンの着こなし

ライトグレーの無地のポロシャツ、チャコールグレーのチノパンを合わせたコーディネートです。上半身に明るい色を選ぶと、より柔らかい印象になります。

3-3 秋(9月から11月)のビジネスカジュアルのコーディネート事例

秋は気温の変動が大きい季節です。9月までは暑いですが、10月中旬でぐっと気温が下がり、11月中旬でさらに気温が下がります。

秋のビジネスカジュアルではセーターやコートなどをうまく使っていくことが必要です。

<かっちり度80>

ジャケット、スラックスに差し色ネクタイの着こなし
ネイビージャケット、白シャツ、ラベンダーのネクタイ、チャコールグレーのスラックスを合わせたコーディネートです。

9月か10月からネクタイをしなければならない場合は、ジャケットとスラックスの色・素材をかえたこのコーディネートが基本となります。

<かっちり度50>

チャコールジャケットと水色ストライプシャツ、チノパンの着こなし
チャコールグレーのジャケット、水色ストライプシャツ、ベージュパンツを合わせたコーディネートです。

<かっちり度40>

ネイビージャケットとチノパンにセーターをプラスした着こなし
ネイビーのジャケット、白シャツ、ライトグレーのセーター、チャコールグレーのチノパンを合わせたコーディネートです。10月に入ってからは気温が下がるので、薄手のセーターを着るのがおすすめです。

3-4 冬(12月から2月)のビジネスカジュアルのコーディネート事例

冬は一年で最も寒い季節です。特に1月から2月初旬は1年で最も気温が下がります。そのため、外出の際にはコートが必須となります。

室内でも暖かくすることは大切ですが、くずし過ぎないように注意をしましょう。

冬のビジネスカジュアルで使うコート等の説明はこちらの記事をご覧ください
デキる男の冬のビジネスカジュアル【写真で解説 | 社内&外出編】

<かっちり度80>

ジャケットスラックスにパープルセーターの着こなし
ネイビージャケット、白シャツ、チャコールグレーのスラックスにパープルのセーターを合わせたコーディネートです。

冬場にビジネスカジュアルを導入している会社は、服装の自由度が高いことが多いので、差し色となるパープルのセーターを合わせて、よりおしゃれにするのもいいでしょう。

<かっちり度50>

チャコールグレージャケットと黒パンツ、ストライプシャツ、セーターの着こなし

チャコールグレーのジャケット、ラベンダーのストライプシャツ、黒のチノパンにライトグレーのセーターを合わせたコーディネートです。ジャケットとパンツは暗い色で、シャツとセーターのインナーを明るくすると、バランスがよくなります。

<かっちり度80>

ステンカラーコートとジャケット、スラックスの着こなし
ネイビーのステンカラーコート、ネイビージャケット、白シャツ、チャコールグレーのスラックスを合わせた、冬のビジネスカジュアルでの外出の際のコーディネートです。

<かっちり度50>

ジャケット、チノパン、ステンカラーコートの着こなし
ネイビーのステンカラーコート、ネイビージャケット、白シャツ、ベージュのチノパンを合わせたコーディネートです。

ステンカラーコートはウールのスラックスや綿のチノパンなど、どのパンツにも合わせられる万能のコートです。1枚持っておくと便利です。

4.メンズのビジネスカジュアルでの注意点

4-1 スーツスタイルで使っているジャケット等をそのまま使わない

ビジネスカジュアルで使う服のデザインは、スーツスタイルの時とほぼ一緒です。そのため、スーツスタイルで使っていたアイテムをあまり深く考えずに、そのまま使ってしまうことがあります。

スーツスタイルとビジネスカジュアルは全く別物といっていいほどの差があるので、スーツスタイルで使っていたアイテムを取り入れる場合はかなりの注意が必要です。

よくある間違いとしては、スーツのジャケットをビジネスカジュアルの際ジャケットとして使うことです。これは基本的には合わないと考えて下さい。

ビジネスカジュアルで使うアイテムの選び方については4章で紹介するので、まずはスーツスタイルで使っていたアイテムは簡単にはビジネスカジュアルに取り入れないということを覚えておいて下さい。

4-2 スニーカーやジーパンなどには要注意

服装規定によっては、スニーカーやジーパンも可としている職場もあるでしょう。しかし、スポーティーなスニーカーや、ダメージの入ったようなジーパンはかなりカジュアルな印象になるため、ビジネス向きとはあまり言えません。

もし取り入れる場合には、スニーカーであれば、レザー素材の細身のタイプを選ぶと大人っぽい印象になります。また、ジーパンも加工などが入らない、細身で濃い色のタイプを選ぶことをおすすめします。

カジュアルな要素を取り入れると言っても、ビジネスの場面ですので、「清潔感」が無くならないように注意が必要です。

「清潔感って何?」という方へ、以下の記事も参考にしてみて下さい。
もう「清潔感がない」とは言わせない!大人の男のモテる服装とは?

5.メンズのビジネスカジュアルで使う9アイテムの選び方とポイント

男性のビジネスカジュアルで使うアイテムはスーツスタイルよりは多くなりますが、実はそれほど多くありません。

ここでは、メンズのビジネスカジュアルで使う代表的な9アイテムを紹介します。

5-1 ジャケット

男性のビジネスカジュアルでは、多くの場合ジャケットが必要となります。ジャケットは「素材」「色・柄」「サイズ」の3つが選ぶ時のポイントになります。

まず「素材」はウールか綿素材を選びましょう。ウール素材は1年中使うことができ、綿素材は春夏を中心に使います。

「色・柄」は暗い色のネイビーやチャコールグレー、明るい色はライトグレーが基本となります。まずは使い勝手のいい、ネイビーやチャコールグレーのジャケットを手に入れてから、ライトグレーのジャケットを選ぶといいでしょう。ライトグレーのジャケットは柔らかい印象になります。

<ネイビーウールジャケット>

ネイビージャケット
<チャコールグレージャケット>

チャコールグレージャケット
<ライトグレージャケット>

ライトグレージャケット
「サイズ」はジャストサイズを選びましょう。大きめのサイズを選ぶと一気に野暮ったくなるので、要注意です。

詳しいジャケットの選び方についてはこちらの記事をご覧下さい。
これさえ覚えておけば安心!メンズジャケット最強の1着の選び方

特にビジネスカジュアルのジャケット選びにこだわりたい方は以下も参考にしてみてください。
1枚でデキる男を演出!ビジネスカジュアルのジャケットを選ぶコツ

5-2 シャツ

メンズのビジネスカジュアルでは、シャツがほぼ必須になります。

シャツの色は白や水色などの明るい色を選びましょう。薄いラベンダーやピンクなどは柔らかい印象になるので、女性からのイメージを上げたい場合には効果的です。

柄は無地やストライプは定番で使いやすく、チェックはより柔らかくカジュアルな印象になります。

<白シャツ>

白シャツ
<水色ストライプシャツ>

水色ストライプシャツ
<ラベンダーストライプシャツ>

ラベンダーストライプシャツ
素材は綿100%を選びましょう。綿100%のシャツは柔らかい印象にもなるので、ビジネスカジュアルにはぴったりの素材です。

サイズはジャストサイズを選びましょう。すっきりと細身のシルエットになるはずです。

詳しいシャツの選び方はこちらの記事をご覧ください。
基本3つを押さえるだけでマスター!自分に合ったワイシャツの選び方

特にビジネスカジュアルのシャツ選びにこだわりたい方は以下も参考にしてみてください。
ビジネスカジュアルでシャツにこだわる時のポイント4点と着こなし方

5-3 ネクタイ

男性のビジネスカジュアルでは、ネクタイは夏以外の季節で使うことがあるでしょう。ネクタイは「色・柄」がポイントになります。

色は「暗い色」「明るい色」「差し色」の3つの種類に分けて考えましょう。

ネイビー、こげ茶などの暗い色は、かっちりとした印象になります。ベージュ、水色、ライトグレーなどの明るい色は、柔らかい印象になります。ラベンダー、パープルなどの差し色は、よりおしゃれな印象になります。

柄は「無地」「小紋」「ストライプ」の3つに分かれます。うまく使い分けましょう。

ネクタイの色柄の種類
上の写真は3種類の色×3種類の柄の9種類のネクタイの一例です。上の段は「無地」、中段は「小紋柄」、下の段は「ストライプ」のネクタイです。それぞれ、左から右へ順に「濃い色」、「淡い色」、「差し色」となっています。

5-4 パンツ

メンズのビジネスカジュアルでスーツスタイルと大きく違うのはパンツです。スーツスタイルの時には、ジャケットとパンツが同じ素材なので、わざわざパンツだけを選ぶ必要はありません。

ビジネスカジュアルでは、ウールのスラックスか綿のチノパンを選ぶ方によって、かっちり度がかなり変わってきます。

それぞれの選び方を簡単に説明します。

5-4-1 スラックス

ウールのスラックスは綿のチノパンよりもかっちり度が上がります。

スラックスの色は、チャコールグレーや黒などの暗い色か、ライトグレーなどの明るい色を選びましょう。

まず1本目は合わせのしやすい、チャコールグレーや黒などの暗い色を選び、次にライトグレーなどの明るい色を選ぶといいでしょう。ライトグレーは暗い色よりも、柔らかい印象になります。

スラックス
サイズはジャストサイズを選びましょう。ポイントはモモのサイズです。モモ部分が太くなり過ぎないように選んで下さい。

5-4-2 チノパン

綿素材が中心のチノパンはウールのスラックスに比べると、かっちり度が下がります。つまり、よりカジュアルな印象になります。

このチノパンをビジネスカジュアルに取り入れられるかどうかで、コーディネートの幅にかなり違いが出てきます。自社や取引先のドレスコードでチノパンが問題なければ、ビジネスカジュアルのコーディネート幅はかなり広がります。

チノパンの色は、ベージュやライトグレーなどの明るい色と、黒やチャコールグレーなどの暗い色に分かれます。

どちらの色も合わせやすいので、明るい色、暗い色とバランスよく持つようにしましょう。
暗い色はよりかっちりと、明るい色はより柔らかい印象になります。

<ベージュチノパン>

ベージュチノパン
<黒チノパン>

黒チノパン
素材は綿とポリウレタンが入った素材がおすすめです。ポリウレタンは伸縮性のある素材なので、綿とポリウレタンが入ったチノパンは細身でも動きやすくなります。

サイズはやはりジャストサイズを選びましょう。スラックスに比べるとモモ部分は細身になります。

5-5 セーター

メンズのビジネスカジュアルでは、秋や冬には薄手のセーターを使うのがおすすめです。

セーターのデザインはVネックやクルーネック(丸首)がありますが、どちらも使い勝手はいいです。

ネクタイをしてセーターを着る場合はVネックセーターがいいでしょう。ネクタイの結び目部分がVネックセーターだとうまくV字に空いた部分に収まります。

色はチャコールグレーや黒などの暗い色、ライトグレーやベージュなどの明るい色、パープルやラベンダーなどの差し色に分けて考えましょう。

やはり暗い色はかっちりとした印象、明るい色は柔らかい印象、差し色はおしゃれな印象になります。

<チャコールグレーのVセーター>

チャコールVセーター
<ライトグレーのVセーター>

ライトグレーVセーター
<パープルのVセーター>

パープルvセーター
素材は薄手のウールか綿を選びましょう。基本的には秋冬はウール素材、春夏は綿素材が中心となります。ただし薄手のウール素材であれば、秋冬春と3シーズン使えるものもあります。

サイズはジャストサイズを選び、すっきりと見えるようにしましょう。

セーターの詳しい選び方はこちらの記事をご覧下さい。
メンズVネックセーターの選び方をマスターして、目指せ!オタク卒業

5-6 コート

秋冬のメンズのビジネスカジュアルでは、外出時には多くの場合はコートを着るでしょう。

コートのデザインはステンカラーコートがおすすめです。

ステンカラーコート
ステンカラーコートは着丈がジャケットよりも長いので、着丈の長さを気にする必要がありません。

また、ステンカラーコートは襟元が閉じているので、相手からは下に着ている服が見えないので、コーディネートが簡単です。

色はネイビーやチャコールグレーなどの暗い色を選べば間違いありません。コートの表面積が広いので、インパクトのある色や柄だと、全体のバランスが悪くなるので要注意です。

素材はウールがおすすめです。ウールは柔らかい印象になりながら、大人っぽくも見えるとても便利な素材です。ナイロンやポリエステルなどの合成繊維は値段が安い物が多いですが、ビジネスでのスーツ用に見えてしまいチグハグ感が出てしまうため、ビジネスカジュアルではウールを選ぶのがいいでしょう。

コートの詳しい選び方はこちらの記事をご覧下さい。
モコモコダウンはNG!この冬着るべきステンカラーコート着こなし術

5-7 靴

ビジネスカジュアルでは、靴に悩む男性も多いのではないでしょうか。

恐らくその悩みの原因は、スーツに合わせている靴をビジネスカジュアルで履いてもいいのだろうかいうことだと思います。

結論としては、注意をすればスーツに合わせる靴でも使える靴もあります。その時に大事なのは、かっちり度が高いのか低いのかによって、選ぶ靴が変わってくるということです。

ウールのスラックスを合わせるかっちり度が高いコーディネートの時は、必ず革靴を選びましょう。

革靴
また、チノパンを合わせるかっちり度が低いコーディネートの時には、革靴やレザーのスニーカーを合わせることができます。

レザースニーカー
革靴を選ぶ時には、柔らかい印象になるこげ茶を選ぶのがおすすめです。黒だとかっちりしすぎて、バランスが悪くなるので注意しましょう。

ビジネスカジュアルの靴選びにこだわりたい方は以下も参考にしてみてください。
ビジネスカジュアルでは革靴が間違いない!デキる男が選ぶ5デザイン

5-8 ベルト

ビジネスカジュアルではベルトにも注意をしましょう。

ビジネスシーンでは、靴とベルトの色を合わせると統一感が出ます。そのため、ビジネスカジュアルでは、黒ではなくこげ茶の靴を選ぶことが増えるので、こげ茶のベルトは1本あると便利です。

こげ茶ベルト
また、ベルトは幅でスーツ用かカジュアル用かが決まります。スーツ用は3.0cm前後と細く、カジュアル用は4.0cm以上と太くなっています。

チノパンを履く時に、スーツ用ベルトをすると、バランスがかなり悪くなってしまうので、注意をして下さい。

ベルトの選び方についてこちらの記事を参考にして下さい。
ビジネスシーンに最適!ベルトの選び方5つのコツとコーディネート例

5-9 バッグ

ビジネスカジュアルではバッグもポイントになってきます。

基本的には、手で持つタイプのバッグを使いましょう。

ビジネスバッグ
リュックやショルダーバッグはビジネスシーンで使うのは避けた方がいいでしょう。両手が空くのは便利ですが、ビジネスシーンで使うとバランスが悪くなってしまいます。

素材はレザー素材がかっちりと大人っぽい印象になりますが、値段が高い物が多いので、少しスポーティーにはなりますが、ナイロンなどでも問題ありません。

6.ビジネスカジュアルのアイテムを買うならこのお店

ビジネスカジュアル用の服などは、スーツを売っているお店だとかっちりしすぎるし、カジュアルウェアのお店には見当たらない等、どこで買ったいいか分からない男性も多いと思います。

特に、スーツよりもかなりカジュアルな印象になる、チノパンを使ったコーディネートは探すのが難しくなります。

ここでは、大人っぽいビジネスカジュアルのアイテムを探しやすいお店を紹介します。

6-1 トゥモローランド

丸の内、渋谷、新宿、大阪、京都、名古屋やその他大都市にあるセレクトショップです。スーツからカジュアルウェアまで幅広く品揃えをしている店舗が多いです。そのため、ビジネスカジュアルで使う、ジャケット、シャツ、チノパン、ベルトなども多くあります。

デザインや色・柄もかなり豊富にありますが、まずはベーシックなデザイン、色・柄を選ぶのがおすすめです。

6-2 エディフィス

こちらも渋谷、新宿、丸の内などの東京都心部や、大阪、京都、名古屋などの大都市にあるセレクショップです。こちらもスーツからカジュアルウェアまで幅広く品揃えをしている店舗が多いです。

スーツ等のビジネススタイルのアイテムと、チノパンなどのカジュアルスタイルのアイテムは置いてある場所が違うことが多いので、注意をして確認して下さい。

6-3 伊勢丹メンズ館

新宿にある、地下1階から8階まで全て男性向けのアイテムが揃っているデパートです。品揃えが豊富で、その品揃えは日本最大級です。ジャケット、チノパン、スラックス、シャツ、ネクタイ、コート、靴、バッグ、ベルトなどビジネスカジュアルで使うアイテムは全て揃っています。

ただし、色々なフロアにアイテムが点在しているため、慣れていないと、最適な1点を選ぶのはやや大変かもしれません。

シャツとベルトは1階、靴とバッグは地下1階、ジャケット、スラックスやチノパンは5階に多くあるので、参考にしてみて下さい。

7.まとめ

「明日からビジネスカジュアルで来てください」と言われると、戸惑ってしまうこともあると思いますが、このように、論理的に考えていけば決して難しくはありません。

自社・取引先のドレスコードを確認し、どの程度のかっちり度までなら許容範囲なのかを判断すれば、あとは、4章でご紹介したおすすめのアイテムをサイズ・色・素材に気を付けて選べばいいだけです。ベーシックな色や柄のものを揃えれば、組み合わせはそこまで頭を悩ませなくても、大人っぽくカッコいい魅力的な着こなしが可能です。

もし、自分で実践するのが難しく感じた際には、メンズファッションのプロにコーディネートや買い物を依頼する方法もあります。ご興味のある方は以下の記事もご覧ください。
ファッション初心者の男性に最適!メンズ向けパーソナルスタイリスト

ぜひ、今回お伝えした内容を、今後のビジネスカジュアルの着こなしにお役立て頂ければうれしく思います。

▼こちらの記事もぜひ参考にしてみてください!

【完全理解】ビジネスカジュアルとは?基本の着こなしと季節コーデ15選

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